使用構築
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ひでり | こだわりハチマキ |
---|---|---|
じしん | めざめるパワー虫 | |
すてみタックル | げんしのちから | |
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あめふらし | オボンのみ |
ハイドロポンプ | かみなり | |
れいとうビーム | まもる | |
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ふゆう | りゅうのキバ |
ドラゴンクロー | サイコキネシス | |
てだすけ | まもる | |
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プレッシャー | たべのこし |
10まんボルト | めざめるパワー氷 | |
みがわり | みきり | |
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クリアボディ | ラムのみ |
コメットパンチ | めざめるパワー岩 | |
だいばくはつ | まもる | |
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ふしぎなまもり | ぎんのこな |
シャドーボール | めざめるパワー虫 | |
どくどく | まもる |
2025/04/20に行われた【第十二回エメラルドミーティング】の2004年公式ダブルルールでの大会で使用。
構築自体は結構昔から調整しながら使い続けていたのだが、今回のオフ会で優勝し、構築の完成度も満足いくところまで行ったのでまとめてみる。
まず3世代のダブルバトルの仕様の話となるが、3世代はダブルバトルでの範囲技の仕様が4世代以降とは大きく異なる。
相手に2体に当たる技、[しおふき]や[なみのり]、[いわなだれ]といった技は、威力の減衰が3/4ではなく1/2となり、見方を含む3体に当たる技、[じしん]や[だいばくはつ]といった技は、威力の減衰がない。
このため、[じしん]をメインウエポンとするグラードンが非常に強力。ダブル補正のあるゲンシグラードンの[だんがいのつるぎ]とほぼ同じ火力を命中100で繰り出せるのである。
カイオーガ以上に環境を支配しているといっても過言ではない。
このグラードンに3世代最強格のアイテム、[こだわりハチマキ]を持たせて火力をさらに上げ、全てをなぎ倒そうというのが今回の構築のコンセプト。
グラードン以外のポケモンは全て、対グラードン性能の高いポケモンを意識したポケモンにし、グラードンが苦手なポケモンは全て周りに任せて、グラードンは基本的に[じしん]だけを撃ち続けていれば良い状態を目指した。
個別解説
グラードン | Lv.50 | |
---|---|---|
HP | 175 | ![]() |
こうげき *1 | 201 (248) | |
ぼうぎょ *2 | 160 | |
とくこう | - | |
とくぼう *3 | 111 (8) | もっているわざ |
すばやさ | 156 (252) | じしん |
せいかく | ようき | めざめるパワー虫 |
とくせい | ひでり | すてみタックル |
もちもの | こだわりハチマキ | げんしのちから |
構築の軸。[こだわりハチマキ][じしん]の圧倒的な火力で盤面を支配する。
[こだわりハチマキ]型とした場合の技構成は、メインウエポンの[じしん]、高火力で[じしん]との補完が良い[すてみタックル]、特定のポケモンをピンポイントで刺していく[めざめるパワー]までは確定。残り1枠は[めざめるパワー]のタイプと構築次第だろう。
[めざめるパワー]のタイプは単純な技範囲だけでいれば[ゴースト]を採用するのが良いが、構築のコンセプト上、グラードンが苦手なポケモンは基本的に周りのポケモンで対応できるようにしている為、わざわざグラードンで技範囲を重視する必要はない。周りのポケモンで対応できない、もしくは対応し難いポケモンをピンポイントで刺していけるタイプを選択する方が良い。
[じしん]を無効化する浮いているポケモンは周りでしっかり対応できている一方、[じしん]を半減する草タイプのポケモンは対策がやや甘めな為、[むし]か[ひこう]を採用するのが確定。
ラティオス、ラティアスを意識するなら[むし]、テッカニン、ヌケニン、ヘラクロスを意識するなら[ひこう]となるが、流石に環境に多いのはラティオス、ラティアスだろうということで[むし]にした。耐久にしっかり振ったナッシーに[めざめるパワー]を耐えられて[だいばくはつ]で処理されるということもなくなる。
残り1枠はサンダー意識の[げんしのちから]とヘラクロス意識の[つばめがえし]で悩んだが、環境に多いのはサンダーだろうということで[げんしのちから]にした。
カイオーガ | Lv.50 | |
---|---|---|
HP | 191 (124) | ![]() |
こうげき | - | |
ぼうぎょ | 111 (4) | |
とくこう | 204 (124) | |
とくぼう | 161 (4) | もっているわざ |
すばやさ | 142 (252) | ハイドロポンプ |
せいかく | ひかえめ | かみなり |
とくせい | あめふらし | れいとうビーム |
もちもの | オボンのみ | まもる |
配分意図(クリックで開く)
火力:
ラティアス H187(252)-D151(4)
→ れいとうビーム 確定2発
耐久:
サンダー C194(+252)
→ かみなり 乱数1発耐え
ラティオス C182(252)
→ かみなり 乱数2発耐え[オボン込]
対グラードン性能の高いポケモンに強いかと言われると怪しいが、数値が高い為ある程度対応できる。
相手のグラードンに強く、対グラードン性能の高いポケモンに強いポケモンに強い。という感じで、どちらかと言うと相手のグラードン軸の構築に対してのカウンターとしての役割が大きい。
この構築は[ひでり]を有効活用しない構築の為、相手のグラードンが[ひでり]を有効活用する様な構築には一方的にやりたいことを通されてしまう。そうならない為にもカイオーガは必須となる。
配分は準速を維持した上で最低限の火力と耐久を確保したものとしたが、基本的に後発に置くので素早さを捨てて耐久にしっかり振っても良いかもしれない。
ラティオス ♂ | Lv.50 | |
---|---|---|
HP | 155 | ![]() |
こうげき | - | |
ぼうぎょ | 101 (4) | |
とくこう | 182 (252) | |
とくぼう | 130 | もっているわざ |
すばやさ | 178 (252) | ドラゴンクロー |
せいかく | おくびょう | サイコキネシス |
とくせい | ふゆう | てだすけ |
もちもの | りゅうのキバ | まもる |
相手のラティオス、ラティアス、サンダー、ゲンガー、ヘラクロス、カイオーガ、グラードンなどなど、広範囲に強く非常に使い勝手が良い。[てだすけ]でグラードンの火力を上げることもでき、サポート枠としても優秀。
相手のラティオス、ラティアスへの遂行スピードを上げる為、[りゅうのキバ]を採用。性格を[ひかえめ]にすると無振りラティオスが1発になったりするが、最速を切ると[みがわり]を持った最速サンダーへの対処が遅れ、グラードンが消耗する原因になるので最速を維持した。
相手のゲンガー、ヘラクロスを対処するためにも[サイコキネシス]は必須。ヘラクロスには火力がやや足りていないが、グラードンの[じしん]で巻き込めるので大きな問題とはならない。
耐久に振っていないため、[こだわりハチマキ]を持ったケンタロスに同速負けすると即倒されてしまう。同速負け関係なく仕事できる[てだすけ]を上手く使っていきたい。
サンダー | Lv.50 | |
---|---|---|
HP | 175 (76) | ![]() |
こうげき | - | |
ぼうぎょ *4 | 105 | |
とくこう | 168 (180) | |
とくぼう | 110 | もっているわざ |
すばやさ | 167 (252) | 10まんボルト |
せいかく | おくびょう | めざめるパワー氷 |
とくせい | プレッシャー | みがわり |
もちもの | たべのこし | みきり |
配分意図(クリックで開く)
火力:
グラードン H175(0)-D111(4)
→ めざめるパワー氷 乱数2発
耐久:
カイオーガ C222(+252)
→ れいとうビーム 確定1発耐え
カイオーガ、グラードンに強く、広範囲をまんべんなく殴れ、[みがわり]で相手の[だいばくはつ]を押しにくくするなど、攻守優れた便利枠。
HP実数値を177にすると[たべのこし]の回復効率が良くなるが、グラードンやラティオス、ラティアスへの遂行スピードを考えるとこれ以上火力を落としたくなかったので最低限の耐久を確保した配分で使用。ポケモンコロシアムやポケモンXDを使用した対戦では、HP実数値から[たべのこし]や[みがわり]がないと思われたりしたので、結果的に正解かもしれない。
メタグロス | Lv.50 | |
---|---|---|
HP | 187 (252) | ![]() |
こうげき | 172 (12) | |
ぼうぎょ *5 | 161 (88) | |
とくこう | - | |
とくぼう *6 | 129 (152) | もっているわざ |
すばやさ *7 | 90 | コメットパンチ |
せいかく | いじっぱり | めざめるパワー岩 |
とくせい | クリアボディ | だいばくはつ |
もちもの | ラムのみ | まもる |
配分意図(クリックで開く)
火力:
グラードン H207(252)-B160(0)
→ だいばくはつ 乱数1発
耐久:
グラードン A222(+252)
→ じしん 確定1発耐え
カイオーガ C202(252)
→ ハイドロポンプ[雨] 乱数1発耐え
相手のレジアイスに対して圧倒的な強さを誇り、[こごえるかぜ]による展開を止められる枠。
耐えて[だいばくはつ]で頭数を減らす動きがシンプルに強い為、耐久振りで使用。
個体値の都合上、努力値が4余っている。攻撃に振っている分と合わせて特防に振ることでカイオーガの[ハイドロポンプ]を確定耐えにでき、努力値も余らず効率的ではあるのだが、攻撃を落とすと[だいばくはつ]のダメージ量に影響が出るのでこのような振り方にしている。
テッカニン、ヌケニン、サンダーの3匹は[だいばくはつ]を使う上でかなり厄介な相手。しっかり打点を持てるように[めざめるパワー岩]を採用した。
ヌケニン | Lv.50 | |
---|---|---|
HP | 1 | ![]() |
こうげき | 156 (252) | |
ぼうぎょ | - | |
とくこう | - | |
とくぼう | - | もっているわざ |
すばやさ *8 | 91 (248) | シャドーボール |
せいかく | いじっぱり | めざめるパワー虫 |
とくせい | ふしぎなまもり | どくどく |
もちもの | ぎんのこな | まもる |
配分意図(クリックで開く)
火力:
ルンパッパ H155(0)-D90(0)
→ めざめるパワー虫[ぎんのこな] 乱数1発
この構築の中でグラードンの次に重要なパーツ。
対グラードン性能の高いポケモンの殆どはヌケニンに打点がないことが多い。このため、ヌケニンを意識した選出をするとグラードンが、グラードンを意識した選出をするとヌケニンが重くなるということが多々発生する。
グラードンの[じしん]に巻き込まれないのでグラードンの相方としても優秀で、相手からすれば厄介なことこの上ない。
草タイプのポケモンの対策がやや甘めな為、[ぎんのこな]を持たせている。これによって無振りルンパッパを[めざめるパワー虫]で1発にすることができる。同じ攻撃種族値のテッカニンも同じで04ダブルでは結構有名な話だろう。
[どくどく]はルンパッパやワタッコなど、[やどりぎのタネ]でジワジワ削ってくるような型を意識したものだが、そういった型はほぼほぼ見たことがないので他の技でも良い。[つるぎのまい]、[いやなおと]辺りが良さそうか。
[おんねん]で相手のグラードンの[めざめるパワー]を枯らして、サンダーとラティオスへの有効打を完全になくすのも面白そうか。
選出と立ち回り
軸となるグラードンの選出は確定。
グラードンが苦手なポケモンに合わせて残りの3匹を決めることになるが、ヌケニンで詰ませることができそうであれば、積極的にヌケニンを選出していくのが良い。
相手はヌケニンに打点のあるポケモンを大事にしなければいけないため、立ち回りが読みやすくなる。甘えた行動をしている間にグラードンでドンドン削ってやろう。
[じしん]を無効化できないカイオーガ、メタグロスの選出をする際は、サイクル寄りの立ち回りが必要になる。[じしん]をメインに添えるのではなく、[すてみタックル]と[めざめるパワー虫]を的確に当てていく立ち回りを意識すると良い。
04ダブルはまだまだ開拓の余地があるルールなので、他にも色々考えてみたいところ。
最近はグラードンの相方としてフリーザーを考えている人が多いみたいだけど、個人的には[ひでり]で火力を底上げできるファイヤーとかも面白いんじゃないかなと思ったり。